ポチへ

ポチへ
君が死んでから15年経ったかな。君が生きている時は何もしてあげられなかったね。お散歩もめんどくさかったし、ご飯やお水をあげるのも正直めんどくさかった。そんな私が今や、親になって毎日子どもにご飯を用意して、着替えさせてお風呂に入れて…と過ごしているよ。信じられないよね。
友達がいなかったあの頃、いじめられていた時もポチが支えだった。けれど、抱きしめるとあなたは嫌そうに顔を背けて逃げていったよね。
動物は皆優しくて、泣いていたら頬を舐めて慰めてくれる存在のように思っていたけれど、そんなことなかったね。
それでよかった。かっこいい君が側にいるだけで私は誇らしくて幸せだったし、今になって少し、自分の足で立たなくては、と立っている。…今はね。もしかしたら、ちょっと嫌になってまた蹲るかも知れないけれど…。
また悲しくなったらここに来るよ。貴方の骨は今でも持ってる。心の支え。
無くなったら寂しいけど、無くなっても私の側には貴方がいたから頑張れる、かな。
ごめん、立ってもまたしゃがんじゃうから、またお話しさせて。
お姉ちゃん、頑張るから、どうかお願いね。

このノートを空へ

このノートに思いを伝える

投稿するにはログインしてください。

コメントの投稿

運営委員が確認した後掲載されます。

0/300文字

いつまでも17歳 さんに、共感や心に残ったメッセージを伝えませんか?
温かいつながりをみんなで。

あわせて読みたい お坊さんのことば