ジェリー大好きだよ
最初はペットロスで悲しんでいたおばあちゃんのために新しいペットを迎え入れようということで、色々なペットショップをめぐって新しい家族を探していました。かわいい子はたくさんいるけど何となくピンと来ないということが続いていたとき、ふと通りかかった小さなペットショップでジェリーと出会いました。見た瞬間に「うちの子にしたい」とひとめぼれしました。生後1か月まだ手のひらに乗るくらいの小ささでした。
まず「待て」と徹底的にしつけました。突然道に飛び出して事故にあうことを避けたかったからです。お手やおかわり、伏せなどは一通りしつけましたが覚えがすごく早かったです。うれしい!という表現を思いっきりしたり「遊んで」と甘えてくる姿はとても愛おしく大好きでした。
10才を迎えたころ、物に頭をぶつけることが増えました。どうやら片目が見えてないようでした。すぐ動物病院に連れて行きましたが右の眼球の中の水晶体がはがれかかっているようで治すのは困難であることがわかり、さらに腫瘍があることもわかりました。
治療むなしく左の眼球にも異常が出て、ボール遊びも出来なくなりました。感覚的にどこに何かがわかるようで部屋の中を歩くことは出来ていましたが走ることはできません。
元気だったころのジェリーは私たちが笑ったり楽しそうにしていると「僕もまぜて」といつもそばに来て寄り添ってくれました。新聞を広げていると新聞の上に乗って「新聞より僕を見て」と邪魔してくるし、靴下の片方を見つけると「僕のものだよ」と抱えてしまい困らせることもありました。
病気になってもいつもそばに寄ってきて甘えて薬も嫌がることなく飲んでくれるおりこうさんでした。
そんなジェリーがごはんを食べられなくなって、大好きなおかしをあげても苦しそうにしていた夜に「明日朝一で病院に連れてくからね」と声をかけ朝を迎えるといつも寝ていた場所にはもう動かなくなったジェリーがいました。
パニックになって「ジェリー!ジェリー!」と何度呼んでも応えてくれません。死後硬直が始まっていました。
病院にそのことを伝えると
「ずっとご家族のそばにいて夢見ながら苦しむことなく眠るように旅立ったと思いますよ」
と言われました。
「朝を待たずに病院に連れて行けば…」
という私に先生は
「無理に連れてきて病院で亡くなることよりもジェリーちゃんにとっては幸せなことだったと思いますよ」
と言ってもらえました。
しばらくは悲しみに暮れ、今も思い出すと涙が止まりませんがジェリーのぬくもりと私たちに届けてくれた幸せな時間はこれからもずっと忘れません。
ジェリー、ありがとう。
いつか私がそっちに行ったときはまたたくさん甘えていいからね!
ポメラニアンの「ジェリー」の飼い主です。
ジェリーは元気のいい、いたずらが大好きな男の子でした。
家族みんなを笑顔にしてくれる存在でした。
2016年6月24日の朝、闘病中だったジェリーは天使になってしまいました。