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亡くなった金魚に気持ちは伝わりますか
小学生の頃の話です。当時金魚を3匹飼いました。私は親に世話を任せきりでした。
ある日、金魚はまだ元気でしたが、親から「金魚はおしまい」というようなことを言われました。
当時の理解として「おしまい」というのは家から追い出すことかな…可哀想だな…と思う程度でした。
その後金魚は暗い物置へ水槽ごとしまわれ、暫くして3匹は亡くなりました。発見時あまりにも悲惨な状況で、その時にようやく残酷なことをしていたんだ…ということを理解しました。
それ以来、お魚は飼っていません。釣りや活け作りも厳しいです。
私にはとても忘れられない状況でしたが、親は記憶がないそうです。不思議ですね。
その当時、子供心にも「可哀想」と思いがあるのに、その素直な思いを親に言えなかった後悔があります。その一言で思いとどまったかもしれないのに…。
そして大人になった今、金魚を死に至らしめる結果になったのは、世話を親に任せっきりにした自分にも原因があったこともわかります。
しかし何よりも犠牲になった金魚の苦しみを思うと、今は金魚へ謝りたい気持ちでいっぱいになります。
時折家でお線香をあげて金魚へ語りかけています。それ以外に私にできる供養はあるのでしょうか?