見つけられるかな…君のこと

私が4歳の時、
大きなおなかに手をあてて
君が動いていたことを今も憶えています。

それから38年も経ちました。
おなかの中では元気だったんだよね。
待ってたんだけど、逢えること楽しみにね。

でも逢えなかった。

残っているのは、へその緒と小さくて可愛い遺骨だけ。
写真が1枚も無いんだよ…ひどいな、哀しいわ。
見たことも会ったこともないから、
私の脳がいまだに夢を創る事が出来ません。

どうにか出来ませんか?

私がそちらに行かなければ逢えない、ただそれだけ。
夢で逢う事すら叶わないのに、
君を見つけられるのかな私・・・どうやって?

その時は
そちらから自己紹介をお願いします。

君のことを親に聞いても明確な返事はなく
まるで無かった事のようにされ、一人っ子だと思い込まされた。
私は不本意で納得できなかったけれど。

毎年お墓参りに連れて行かれるだけで、仏壇では心無い対応。
お姉ちゃん、とうとうガチギレました…って、知ってるか。
なんでもお見通しね。

大嫌いな爺さんがそちらに逝き、
一緒に置かれる事が耐えられなかった…どうしようもないほど。
ひとり電車でお墓参りに行って、墓前でギャン泣きして決心がつき、
あの時はご迷惑をおかけしました。

30年経ってからだけど、先祖のお墓から君だけを出して
手元供養にしたことは後悔していません。
本来は跡取りの立場だけど、継ぐことは拒否しましたから。

ただ、そのことで
そちらの世界で君に影響がなかったかはずっと心配でした。

ひとつ、謝りたいことがあります。
まわりに兄弟の有無を聞かれ、「一人っ子」だと答え続けたこと。
存在が無かった事のようにされて、傷ついていたのかな?と
数年前から心配になり、今は後悔に代わっています。

親と同じだもんね、まるでいなかった様な扱い、
やはり「2人姉弟です」と言い続けるべきだった。
今後はそう答えます。

深く反省しています…ごめんなさい。

自然の緑が綺麗な、清々しく空気がきれいな場所に
君と私が永遠に眠れる場所を見つけるまで、私は死ねません。
もうちょっと待っててね。

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