P太郎へ
9歳という大人の年齢になってから出会ったP太郎。
初めてお店で会ったときプルプル震えていて目も合わせてくれなかったね。
他の元気なチワワたちの中ですごく大人しくて、この子を可愛がりたい!って思ったのを覚えています。
その頃のわたしはまだ遊び盛りで、いろんな場所に連れて行ったよね。
P太郎も喜んでくれてると思ってたけど、人見知りのP太郎としてはストレスも感じていたかもしれないね。
でも吠えたりせずすごく良い子でみんなから可愛がられていました。
唯一、実家の母に対しては少し攻撃的な一面もあったけど、不安からそうさせてしまったのかなと思います。
今わたしは異国の地でたくさんの犬たちに囲まれて過ごしています。
今目の前にいる犬たちも可愛いけど、ふとしたときにP太郎にもこうしてあげればよかった、もっとこうしたかったと後悔をする瞬間があります。
外出が多かった時期など、1匹でとても寂しかったと思います。ほんとうにごめんね。
P太郎が体調を崩し始めた頃、もっとたくさん一緒に過ごせば良かった。
家に帰って顔を見た瞬間にフッと意識を失った姿は今も鮮明に覚えています。病院で診てもらって小型犬特有の病気と告げられたときの気持ちはとても苦しかったです。
最後の瞬間にも立ち会えず、まだ少し暖かい身体を抱いて、今か今かとわたしが帰ってくるのを待っていたのかなと想像して涙が止まりませんでした。
今でも思い出すと胸が苦しくなります。
小さな身体を荼毘に付して壺に収めてもらい、今は実家のわたしの部屋にあります。
あの母が一番P太郎の死を慈しみ、いつも遺骨にお水などをお供えしてくれています。
あまり犬らしく甘えることをせず、わたしにされるがままに付いてきてくれたP太郎。お仕事犬として生きてきて、それまだもあまり犬らしく甘えることをしてこなかったのかななんて思いました。
でもいつも視線さわたしを追っていたP太郎。
すごくすごく愛おしかったです。
今も天国で見守ってくれているのかな。
それも嬉しいけど、生まれ変わって幸せな生活をしていてくれたらもっと嬉しいです。
P太郎と過ごした期間は3年ほどだったけど、かけがえのないものでした。
今のわたしにできるのは、P太郎のご冥福を祈ることと、新たに出会って目の前にいる子たちを幸せにすることです。
P太郎、本当に本当にわたしのところへ来てくれてありがとうね。