お星様になったひかりへ

ひかり君、それともひかりちゃん?
お顔も、性別さえも分からないまま、突然あなたはお星様になってしまいましたね。
ひかりも、パパとママのお顔が見たかったよね。
見てあげられなくて、会えなくてごめんね。

3年前、長い不妊治療を経て、待ち望んだあなたがママのお腹で息づいていることが分かった日、パパとママは嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
もうすぐひかりの心臓の音が聞ける、そうしたら母子手帳をもらわなきゃね、なんてパパと話していてね。
気の早いパパは可愛い母子手帳ケースを早速買ってきてくれたんだよ。
翌週、産婦人科の検診でいつものようにエコー検査を受けた時、一瞬先生の声が沈んだのをママは不審に思いました。
「心臓の動きが確認できないな…ちょっと待ってね」
何度もエコーの角度を変えてひかりの心臓を探してくれていたけれど、その日は結局見えなくて、ママは不安で潰れそうでした。
もしかしたらまだ見える時期じゃなかったのかも…そんな淡い期待が絶たれたのは、わずか2日後のことでした。
辛かったはずのパパも、初孫の誕生を心待ちにしてくれていた、パパのお母さん、ママのお父さんとお母さんも、悲しみを隠してママに寄り添ってくれてね。それが余計に悲しかったな。
あれから3年、ひかり、あなたに妹が出来たよ。
ひかりが女の子だったなら、きっとこんなお顔だったんだろうな。
すごく可愛くて、愛しくて。その気持ちが、ひかりに届いているといいな。
いつかママがお星様になったら、仲良く並んで光ろうね。
その日まで、ママはお空のひかりを眺めながら頑張ります。

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