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愛猫の死

昨日、9年暮らした愛猫がたびだちました。今日、火葬でこれから業者が引取にきます。2年前、いつ死んでもおかしくない位、腎臓の数値が悪くなり覚悟していましたが、投薬など一切せずに奇跡的に回復しました。それからは心臓も悪くなりはじめ、私は後悔しない様に写真もたくさん撮って、猫に「愛してるよ」といつも言ってました。
一昨日、急に具合が悪くなりあっという間に逝ってしまいました。
最期は痙攣し、私はずっと抱きしめていて私の腕の中で逝きました。
奇跡的に回復し、2年という時間が与えられ後悔はないのです。
でも、とても悲しく最愛の猫をなくした事実が受け止められません。
大きな痙攣をし、苦しそうに鳴いていた姿が忘れられません。
もともと野良猫で保護した仔だったのですが、とても賢い猫でした。
保護のため迎えに行く日を伝えたら、ちゃんと伝えた場所で待っていたし、私が仕事で遅くなるといつも玄関で待っていました。
大切な存在がいなくなってしまって心が張り裂けそうです。
こんな状態では猫も悲しむと思うのですが、悲しくて何もやる気がおきません。
明日も有給を取ってしまいました。
もう1匹猫がいるのですが、そのこの為にも、亡くなったこの為にも前を向きたいのですが、悲しみの中で自暴自棄の様になってしまっています。
別れの悲しみは皆等しくあると思います。自分だけの悲しみではない事も分かるのですがとても苦しいです。
どうしたらよいのか、お言葉を頂きたいです。

お坊さんからの回答  1

悲しみの底を見つめて

私も野良猫を引き取って2匹飼っています。心中お察しいたします。
いつか私の猫も亡くなり私も大変悲しい思いをすると予期しています。
縁のあるお母さんがいましてね。
連れ合いの旦那さんが亡くなったのです。大変悲しまれました。ずーっと泣いておられました。
1か月・2か月は泣いていても周りが慰めてくれるのですが3か月経ち半年経つと、周りの親戚からまだ泣いているのかと、慰めから一転して泣くのを止めなさいと言われるようになりました。
そのことで相談を受けまして次のように申し上げました。
「好きなだけ泣いてください」と。
そうしたらお母さん喜ばれまして、「あ~良かった」と大いに泣かれました。
わたしはこのお母さんが大好きです。
泣くことは実は豊かなことです。いのちを感じるから泣くのでしょう。
悲しみ泣くという事の底には実は共に過ごした、いのちへの感謝・喜びがあります。
自暴自棄になりそうとの事ですが、ゆっくりと深呼吸して生活をしてください。
泣き悲しむのにも体力が要ります。食事など取ってくださいね。