優しかったじいちゃんへ
私は、爺ちゃんからしたらひ孫でした。
小さい頃から、おんぶして散歩に連れて行ってくれたり、チャリンコの後ろに乗せて内緒でお菓子買いに行ってくれたね。小学生になって、親が離婚して、
離婚話してる時も《こっちおいで〜》って言ってじいちゃんとばあちゃんの間で沢山お話してくれたね。中学生になって友達と出かける時には、いつもこっそりお小遣いをくれたね。じいちゃんとばあちゃんは、仲良くいつもお茶してたね。
お茶だよ〜って言われるとはーいって言ってにこにこして居間にあがって仲良く話しをしてたね。高校生になって、バイトを始めて、時間が合わなくなっちゃって、たまにしか話せなくなっちゃったね。高校を卒業して、仕事を始めて
ありがとうの気持ちを込めて、たった1000円をポチ袋に入れて、ばあちゃんとじいちゃんに一袋ずつ私たら、今までにないくらいの笑顔で、《ありがとう生きててよかったよ》って言ってくれたね。翌年にばあちゃんが亡くなった時のいつも大きく見えてたじいちゃんの小さい背中が忘れられません。《俺のが先に死ぬと思ったのにな。》って涙ぐみながら頑張って笑ってたじいちゃん。《最後だから今日一緒にばあちゃんと寝てもいいか?》っていって、隣で寝ていたね。
それから2年経ち、おじいちゃんは、老人ホームに入りました。私は赤ちゃんを授かりました。産まれてからじいちゃんに会わせたかったので、逢いに行くと生まれてきた子を見て《旦那くんにそっくりだね》と、ニコニコわらって足を触ったり、少し怖がりながら抱っこしてくれたり…じいちゃんに玄孫を抱っこさせることが出来て、本当によかったよ。
今年の3月9日。第2子が産まれました。
じいちゃんに2人目抱っこしてもらえるな〜と思っていました。退院して1日たった時、電話がなり、亡くなったと知りました。3月15日でした。生後1週間の娘をコロナが流行っている中連れていく訳にも行かず、会えずに、新盆になってしまいました。会いに来てくれるかな…
じいちゃん。小さい頃から面倒見てくれてありがとう。じいちゃんの優しい笑顔がだいっすきだよ。天国でばあちゃんとお出かけいっぱいして、仲良くお茶しててね。まだまだそっちには行けないけど天国から私たち家族を見守ってほしいです。またね。