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亡くなった彼に伝えたい

だいすきな人が自殺しました
という内容で相談させていただいた者です。
彼のお通夜、お葬式がもうすぐなので、
彼に伝えたいことを手紙に書きました。
そのお手紙は私が彼に直接渡すことは
できないようなのですが、
手紙はいつ読んでもらえるのでしょうか。
たとえば火葬するときに、
一緒に入れたら燃えてしまって
ほんとは読んでないんじゃないかなとか
燃やさずに彼へ供えていただいても
そこに彼はいなくて読めないのかなとか
手紙はどのようにするのが
1番良いのでしょうか。
また、お葬式が終わった後も
彼に定期的に手紙を書きたいのですが
なんでもない日でも読んでくれるのでしょうか。
彼に伝えたいことがあるとき、
どのようにすれば伝えられるのか
お手紙以外にも何かあれば
教えていただきたいです。

お坊さんからの回答  1

声に出して読んで聞かせよう

おはようございます。
 彼氏さんのご逝去に謹んでお悔やみを申し上げます。
 村上春樹さんの小説「1Q84」の中で、意識のない父の看病をする主人公「天吾」に対し、看護師さんがこんなセリフを言っています。
 「看護婦になる教育を受けているときにひとつ教わったことがあります。明るい言葉は人の鼓膜を明るく震わせるということです。明るい言葉には明るい振動があります。その内容が相手に理解されてもされなくても、鼓膜が物理的に明るく震えることにかわりはありません。だから私たちは患者さんに聞こえても聞こえなくても、とにかく大きな声で明るいことを話しかけなさいと教えられます。理屈はどうであれ、それはきっと役に立つことだからです。経験的にもそう思います」
 私はお通夜の時に、「故人はまだ耳が聞こえています。是非大きな声で話しかけてください」という話をします。実はグリーフケアのひとつとして始めた話なのですが、実際はじめてみると、ご遺族のなかに、話しかけたことで、ご遺体の目がぱちっと開いたとか、涙を流したなどという話がでてきました。科学的にどうなのかわかりませんが、私は本当に聞こえている気がしてなりません。
 ですのであなたも火葬前に是非、可能ならばそのお手紙を声に出して、彼氏さんの耳の近くで読んであげると良いと思います。きっと聞こえています。
 今後のお手紙の書き方ですが、お手紙を書いたら、次は彼氏さんの立場になって手紙を読んだ後、「彼だったらどんな返事をするだろうなぁ」って想像しながら、あなた宛にお返事を書いてみる、というのをすると良いと思います。彼氏さんの立場であなたがあなたの手紙を読んでいるとき、きっと彼氏さんも一緒に読んでいます。彼氏さんの立場であなた宛にお手紙を書いている時、きっと彼氏さんはあなたと一緒にあなた宛ての手紙を書いています。お手紙を通じて彼氏さんと楽しい会話ができると良いですね。