手品のおじちゃんへ
おじちゃんへ、ひつじは大人になりました。もうちょっとで37歳です。子どもも産まれたけど、しょうもない人生を生きています。おじちゃんは神様とお話しできる人だだったって聞きました。それなら、私がこんなふうになるっていうのもわかってた?
どうかな、おじちゃんはいつまでも天国にいないかも、そもそも、天国なんてなくて、おじちゃんはいないかも知れない。けれど、おじちゃんに教えて欲しくて。
私はなんでこんなダメな子なの?そんな私にも意味はあった?私はなんで駄目になる出会いしか引けないの?それとも、この出会いもきちんと意味があった?
私、せっかくの出会いを大事にできてないよ。ロクでもない人だったとしても、私はそう思えないの。この関係を駄目にしたのは私のせいだって思う。
おじちゃんは私の事を怒る?叱る?諭す?どんな言葉でも良い、おじちゃんに教えて欲しい。
なんかね、凄くあの人とさよならして、今寂しいの。けれど、幸せ、とも思うの。やっと解放された、解放してあげられたのかな、とか、色々考えちゃう。
お風呂から上がったら、眠ったら、ポチにも聞こうと思ってる。
ポチはね、私の弟だよ。
だから、弟に頼ることでもないし、ポチは私の話なんて聞かないと思う。
多分、自分のことは自分で、ちゃんと自分の足で立って行動しろって、あの犬は言う。
きっとね。
またお話しさせて。
もし聞こえたら、教えて、おじちゃん。
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