今までごめんなさい
あなたを悼む権利が私にあるのかわからない
でも、あなたがもうこの世からいなくなってしまったことは、私にとっては衝撃だった。
この気持ちは、どこにも、誰にも、吐き出せない。
でも、吐き出さないと、おかしくなりそうで。
自己満足の醜い行為なのはわかってるけど。
どうか、あなたがずっと抱えていた生きる苦しみから開放されていますように。
それだけを、祈ってる。
私とあなたは一度も会ったことも話したこともなかった。
でも、私はインターネットの世界で、ずっとそっとあなたの言葉を読んでいた。何年も。話しかけることもせず、ただじっとあなたの日常を眺めていた。
きれいな気持ちで見ていたんじゃない。私が持っていなくて、あなたが持っているものが、眩しくて、私には痛くて、見なきゃいいのに、目を反らせなかった。
目が反らせないうちに、どんどんあなたのことがわかってきた。
眩しすぎて羨ましすぎたあなたも、私と同じように、足掻いてもがいて、生きていた。
会ったことも話したこともないのに。私の心の中には、確実に、あなたの輪郭ができていた。
ごめんね。あなたは私の存在さえ知らないはずだけど。ごめんね。
ずっと覗き見みたいなことしててごめん。勝手に羨んで苦しんでひどいこと思ったりしてごめん。
こんな日が来るのが怖かったよ。
呟きが更新されてるのを見て、よかった、今日も生きてるって、確認してた。
でも、もう、二度と、あなたの呟きが増えることはなくなってしまった。
この文章を綺麗な言葉で締め括ることはできない。謝っても仕方ないし、何に謝っているのかもわからない。私の、極めて個人的な、歪んだ片思いのようなものだったのだから。
とにかく、あなたが今、自由で軽やかでいることを願っているよ。
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