私のおばあちゃん

私のおばあちゃんは、器用で私に編み物やお裁縫を教えてくれました。そんな時いつも話してくれたのは戦争のことでした。大きな音で頭の上を飛んでいく戦闘機を見ると嫌な気持ちになったこと、戦争なんか早く終わればいいと思っていたことを私に聞かせてくれました。戦争万歳!という時代の中にいたおばあちゃんは、とても正直な子供だったんだろうと思います。私が結婚を控えたころ、おばあちゃんは老人ホームに入っていて中々会えませんでした。そんな時に体調を崩して入院したとの知らせがあったかと思うと、あっという間に危篤の連絡が入りました。今だから思えますが、私は笑顔でおばあちゃんに会うべきでした。泣きじゃくる私を見たおばあちゃんは自分の命の短さを悟ったのかもしれません。おばあちゃんのハッと目を見開いた表情を忘れることができません。その時私のお腹には、今年8歳になる息子がいたので、それを知らせれば息子が生まれるまで頑張って生きてくれるのじゃ無いか、そう思って母に相談すると、式も挙げていないのにそんなことを知ったらビックリしてしまうからと止められました。今はもうなにが正解だったのかわかりません。わからないけれど、おばあちゃん、あの時笑顔を見せてあげられなくて本当にごめんね。。。

3児の母です。今は亡き祖母のことを思い出します。

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