親父!寂しくしてないか?

親父よ、もう親父があの世に行って16年になるな。
親父は本当にお酒が好きだったよなあ。でも、最後には身体を壊して入院して、あの酒好きの親父が、一滴もお酒を飲まなくなったのには驚いた。

もう少し早くにお酒を絶っていたら、若年性アルツハイマー病になることもなかったんだろうか。

アルツハイマーで入院した時、親父は激しく抵抗したよなあ。親父はどんな思いで入院の事実を受け止めたのだろうか。

親父に俺が小さな時から、親父にはとても可愛がってもらってたのに。

でも、入院時の翌日に病院にお見舞いに行くと、『よく来たなあ。ゆっくりして行きいや。』と、ニコニコ話し掛けてきたから、病院が家だと思っていたのだろうか。
でも、他の患者さんとも楽しそうにしてたので、それをみて少し安心しました。

でも、入院してから色々な病気に侵されて、お腹や頭を手術することもあり、俺は親父に、『お前は、己の自由のためにわしを入院させて身動きがとれないようにしたんだろ!』と、親父は俺を怒鳴り付けたね。

とても心に突き刺さりました。だって、その通りなのかもしれないし。
他界する前日の夜に親父に面会に行った時、もうすっかりその時は衰弱していたね。わずか入院して一年でこんなに悪くなるとは思いもしなかった。面会で声を掛けて帰ろうとしたら、俺の名前を呼んで、『暗い、怖い、側にいてや!』と言われたね。可哀想だけど、ずっとおらしてもらえなかったから帰った。でも気になって、翌日会社さぼって家にいると、病院から電話がかかってきたけど、間に合わなかった。怖かったからだろうに、ゴメンね。側についていてあげれずに。

ただ、お袋や家族に精神的に負担にならないようにとしたことで、こんなにも早く命を縮めることになるとは思わなかった。

親父さあ、実は親父には言ってなかったけど、親父が入院して三月もしない内に、お袋はくも膜下出血で倒れたんよ。でも、親父の病状では言わない方がいいかと思い、何も言わなかった。

どこまでわかってるか、理解出来るかわからなかったし。でも、言うべきだったんだろうか。

長年、いつも一緒に過ごしてきたから。
まさか、親父があの世に先立つとは思ってなかった。お袋は、九年間病院で入院生活してた。お袋も手術後、どこまで理解したるのかわからなかったから、親父が他界したことを、お袋によう言わんかった。
お袋の気力に影響を与えるのが怖かったから。

だから、何も恩返しや親孝行もできずに辛いと思いをさせて申し訳ない。
あの世で、お袋と仲良くしててくれてるといいんだけどな。

じゃあ、元気でな。

大阪府に在住の58才の会社員です。
両親と同居生活のため、6人生活を始めましたが、今は両親ともに他界して、4人生活です。
宜しくお願いします、

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