生涯の相棒へ

2017年9月、父の癌の手術のため2日間家を開けて、難しいと言われていた手術が成功して、ホッとして帰ってきたら今度はあなたの様子が突然急変していて。

それまで普通に過ごしていたのに、
突然ご飯も食べれなくなって、あちこちで粗相をして、トイレも頭だけ入ってお尻はトイレの外に…、夜中もオンオン夜鳴きするようになって…

いつも隣で寝息を立てて、私が寝返りを打つたびに一緒に移動してきて、私の顔をいつも覗いていたのに、
3日目にはベットにも登って来れなくなったね。

病院へ行っても原因がわからず…
様子がおかしくなって5日目の朝、目が覚めるとベッドの下で硬くなっていた。

あなたのお葬式では、仲違いしていたお兄ちゃんとお姉ちゃんが3年ぶりに顔を合わせました。

家族3人集まることが出来たのは、あなたの最後のプレゼントかもしれない。

仕事で帰りの遅い私に代わり、あなたが子供たちのそばにいつも寄り添ってくれていましたね。

お兄ちゃんが小学校4年、お姉ちゃんが小学校1年の夏にあなたを迎えました。
子供たちにとっての初めてのペットでした。

お兄ちゃんは友達を家に呼び、みんなで一斉に隠れて、それをあなたが探しに行くといった遊びをしていたそうです。
お姉ちゃんは外では気が強かったのですが家ではとっても泣き虫で、いつも心配そうにあなたが寄り添っていました。

引っ越しをして、外を自由に行き来できるようになると、私の通勤時や子供の通学時には、縄張りギリギリまでお見送りをしてくれたり、近くのお店に買い物に行った時も、店の外で待っていてくれたり。

沢山の子供たちと毎日遊んでいたおかげで、あなたは人が大好きでした。
私の友人が遊びに来ると必ず寄ってきて、相手の胸におでこを押しつけて挨拶をしていました。
家族が遠くから遊びに来てくれた時には、外からモグラを捕まえてきて目の前に差し出して歓迎をしたり、初対面なのに一緒の布団で寝たり。

何度か出産の経験もしましたね。
お産が近づくと、私や娘がそばにいないと不安そうに鳴きながら後を追ってきました。

いつもお兄ちゃんの部屋の押し入れの段ボールで出産して、遊びに来た友人にまで『ねえ!見て!私の赤ちゃんよ!』と、何度も何度もお兄ちゃんの部屋に見に来るように呼びにきましたね。

あなたを迎え入れて3回も引っ越しをしましたが、毎回新しい家に着くとすぐ家中をパトロールして安全を確認するとすぐに家に馴染んでいました。

気持ちに余裕のない私は、帰宅してあなたが玄関まで迎えに来てくれても、少し撫でるだけですぐに夕飯の支度や洗濯をしたり、あなたとゆっくり過ごす時間を作ることをしませんでした。

それでもあなたは根気強く私にアピールをして、少しの隙を見ては寄ってきて邪魔にならないように私の姿を見ていました。

お姉ちゃんが病気になり、お兄ちゃんが家を出て、悩む日々が続いた時も、心細い夜を共にしてくれたのはあなたでした。

あなたが居なくなった今でも、枕の左側はいつも空けてあります。

他の新しい子を迎える気にはとうていなれません。
あなたの代わりは他にいないし、あなたのような子にも二度と会うことはないと思います。

あなたが残してくれた子も、あなたが亡くなった歳と同じ15歳になりました。

ヤキモチ焼きのあなたは、他の子が私のところへ来ると威嚇していたので、仲良くなるまでに時間がかかりましたが、
あなたの子もあなたと同じように、今は私を癒してくれる存在となりました。

お兄ちゃんもまもなく結婚をしますよ。
僕は結婚出来ないなんてって言っていたけど、立派に働いて家庭を持つことになりました。

お姉ちゃんの病気は治りそうもなく今も大変だけど、少しでも状況が良くなってくように頑張っているところだよ。

おじいちゃんも、後遺症はあるけど病気を乗り越えて趣味に忙しくしてるそうです。

一緒に子育てをしてくれてありがとう。

家族を守ってくれてありがとう。

あなたは、私の生涯の相棒です。

現在、猫2匹と生活しています。

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