いつもありがとう

はじめまして、窪田と申します。
2年前にくぅが亡くなり、度々思い出す姿にようやく慣れ始めてきました。
くぅと出会ったのは、小学校6年生のまだ夜は冷え込む季節でした。
私には妹がいるのですが、動物の保護施設から抽選で拾ってきた犬でした。
最初は両手に収まるほどの小さな命ですが、吠えもせず、いつも丸まっていました。
妹が世話をする約束で拾ってきたのですが、いつの間にか、散歩や餌やりなどは私がするようになっていました。
毎日の散歩、田舎なので誰もおらず、車もあまり通らなかったので、走り回っていたことを覚えています。
体もどんどん大きくなり、抱えるのも大変な中型犬に成長して行きました。
私が成人を迎えたときから、日に日に元気がなく、寝ている日々が続いていました。
散歩にはいけるのですが、餌もあまり食べなくなっていったそうです。
私は、一人暮らしで実家を離れていたので、心配でしたが、あまり規制することもできなかったので、年末年始や盆等、折を見てくぅに会いに行っていました。
しかし、成人を迎え、2年たった夏、母親から連絡があり、息を引き取ったと話を聞いたときは、信じられず涙もでませんでした。
翌日、すぐさま実家に帰りましたが、すでに骨になっており、遺影とともに飾られていました。
帰省したとき、いつも吠えて飛びついてきてくれた。
それがないとわかったとき、初めて泣きました。
死に目に会えなかったのが残念で仕方がありませんでした。
くぅに出会って、命の重さを知りました。
生き物を育てる難しさ、楽しさ、悲しさを教えてもらいました。
今も、辛いことがあったときは、くぅの写真を見て、遊んでいた頃を思い出して乗り越えています。

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