はじめまして。私は今看護師として勤務しているにもと申します。
今日は私が看護師になることを決めたきっかけを話したいと思います。

私が小学校6年生の６月祖母が亡くなりました。1ヶ月前から容体が急変し、その頃はよくわかりませんでしたが、癌だったそうです。体のあちこちに広がって転移している状態で、手術ができないとのことでした。当時急に寝たきりになったおばあちゃんの家に母とお世話に行きました。お風呂に入ってくるからおばあちゃんみててねと言われおばあちゃんの前に座ってじーっとみてました。おばあちゃんは「そんな近くで見なくても大丈夫よ。」と笑っていました。

６月になりおばあちゃんは亡くなりました。人が死ぬのを初めて経験しました。
そして亡くなったおばあちゃんを目の前にして何が何だかわからない、おばあちゃんなんで寝てるの？何でみんな泣いてるの？と思いました。本当に理解できなかったです。
火葬場でおばあちゃんが火の中に入れられるのをみて、やめて！！って思い泣き叫んだのを覚えてます。そして私の両親も泣き崩れていました。その姿を見てとっても心が痛く、両親を泣かせ、おばあちゃんを連れて行った病気がとっても憎かったです。
病院へ荷物を片付けに戻った際に、看護師さんがとても丁寧に対応してくださったり、私の姉や妹私に遊んでくれたり、気を紛らわせてくれたりしたのを覚えています。この人たちはおばあちゃんの味方なんだと思いました。
看護師さんから「お利口さんだね偉かったね。おばあちゃんも頑張ってたよ」と聞いた。その時私もこんなふうに優しくできる人になりたい。おばあちゃんみたいな人のそばにいて助けてあげたい、泣いてる家族のそばにいてあげたいと思い看護師を目指しました。

病院で働きながら看護師を目指し、今は晴れて看護師になりました。
国家試験の前は何度も挫けそうになりながらも、神社でお参りをしながらおばあちゃんに絶対合格することを約束しました。私のそばでずっと見守ってくれていたと思います。
今でもずっとあのおばあちゃんの優しい笑顔が心の支えです。
本当に感謝しています。

きみちゃん私、看護師になったよ。