よしひろさんへ
出会ったのは2年前の4月。会えなくなったのはその5ヶ月後の9月でした。
たった5ヶ月間だったけれど、私にとってかけがえのない5ヶ月間でした。
病気といっぱい戦い、その引き替えに声を失った貴方は、本来「明るく元気でくよくよしない、健康がとりえ」だった自分から変わってしまった…とずっとふせっていました。仲良しだった友人や、恋人にも声を失った事実を告げられずに…
そんなふせっているところからしか知らない私は、誰よりも貴方に幸せなってほしくて、笑顔が見たくて、そばにいたいと思いました。
貴方が一緒に行きたいと言ってくれた花火。花火大会の日に合わせて無理矢理こじつけて会いに行って、離れていたけれど一緒に花火を見て… その日が生きてた貴方に会えた最後の日になるとは思いもよりませんでした。
不整脈な貴方の鼓動を聴くのが私の日課だったけど、あの日、鼓動の聴こえない胸に耳をあてた時、まだ温かいのに貴方が旅立ってしまったことに気付いた瞬間の切なさは、2年経った今でも忘れることはありません。
初めて心臓マッサージしたけれど、もう一度貴方の鼓動を聴くことは出来ませんでした。
2年経って、悲しみや切なさは落ち着いてきたけれど、貴方への想いはずっと変わっていません。
見ることも触れることもできないけれど、自分の幸せよりも人の幸せを願う貴方は、きっと私のそばにいてくれてるんだろう、とそう思って生きています。
このノートを空へ