一緒に生きてくれた君へ
君が虹の橋を渡って3年が経ちました。
出会った年、日本では大きな地震がありました。もしかしたら、らきは生まれてなかったかも知れないね。日本ではみんなが不安になっていて、街も駅も暗くなって、その中で私もお仕事も全然なくてとても心細くて…きみに会えなかったらだめだったかも知れない。アパートの近くの公民館前で小さくて耳の大きい小さな動物がないてたの。それがきみ。あの頃近所で子猫が何匹か亡くなっていて、あれはきみの兄弟だったのかな。私はお金なんてなかったけど、なんとか助けなきゃって思って手提げに入れて帰ったんだ。私もきみも会えてラッキーだったから、らき。うんちしたりイヤフォン噛んじゃったり大変だったけど、ふわふわのきみがいてくれて、私は少しずつ前向きになれたんだと思う。きみと生きることは大変だったけど、きみが家族になってくれたから、帰る場所になってくれたから、ちゃんとお仕事を見つけて暮らせるようになったんだよ。
あんまり長生きさせてあげることが出来なかったけど、大きくて優しい男の子に育ってくれたね。いつも横でお手伝いごっこしてくれたし、私が落ち込んでる時は一緒に寝てくれたよね。今でもきみの元気な声とふわふわの毛並み、忘れてないよ。
ネコの世界では、生まれ変わるときに毛皮を着替えてまた会いに来てくれるって聴いたよ。今度はもっともっと長生きさせてあげるから、私が準備出来たなって思ったら迎えに行くから、またあの元気な声で呼んでね。
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