親父へ

親父、俺が子供の頃は厳しく怖い存在でした。叱られる原因を作ったのは大概俺だけど(笑)

コロナ禍で面会制限が始まってからは、面会にも行かなく(行けなく)なり、収束してから会いに行けば良いでしょ?なんて思っていました、ごめんなさい。でも、親父が亡くなった連絡を受けた時の率直な気持ちは「一人で逝くなよ」でした。

せめて最期、今までの感謝と数々の親不孝の謝罪、そして孫の顔も見せてあげられなかった事の謝罪、沢山伝えたい事があったんだよ。

でも、もしかしたら先立ったお袋に呼ばれて逝っちゃったのかな?だとしたら止められないか。

正直な事を書くと葬儀が終わっていない現在で既にお袋の時より泣いてるよ。お袋が怒るかもしれないけど亡くなってみて改めて親父の存在のデカさを感じました。

そちらでお袋や親類と会えたなら、今は身体の不自由も無いはずだから楽しく出来そうだね。大好きだった酒も堪能してくださいね、そしてたまには俺の晩酌にも付き合って欲しいな。

俺、初めて僧侶に質問したんだけど「この悲しみは自分が将来仏になる為に親父が与えた修行だ」と言われたよ。

今はまだ気持ちの整理が出来ていないけど、病気の治療もして前向きに生きていく努力をするね。
親父、今までありがとうございました。

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